ランナー
症例4 臀部が固くて押されると痛い
2019年10月 50代女性 2回施術
症状
2週間前より右臀部の硬さが気になっている。自分で確認しても左右差があり、抑えると圧痛がある。
施術内容と経過
動作で痛みが強くなることはなく、立位の状態で硬さと圧痛の場所をピンポイントで家訓ができた。
背中を触診すると硬い部分があったためそこに鍼をしたところ柔らかくなったことが患者さんとともに確認できた。まだ痛みが残っていることと、臀部全体~大腿外側にかけて張り感があったため、和らげる目的で手首と腰に鍼をした。
2診も同様に施術。フルマラソン後も問題がないことを確認できた。
使用したツボ
R T3(1.5) T5(1.5 ) 養老 L5(1.5)
まとめ
超長距離のロードもトレイルもしており、同じ動作が数~数十時間続くことも考えると、下半身だけでなく上半身からの影響も大きく及んでいるといえる。
症例3 ふくらはぎの痛み
2019年9月 40代女性 2回施術
症状
左ふくらはぎ外側のツッパリ感。
走っているときはあまり気にならないが、一か月前から走り終わった後に張り感と軽い痛みを感じていたが、最近は常に違和感がある。ひどくなってランニングに影響するのを避けたいため来院。
施術と経過
左側の腰に特に固い部分がみつかったためその部分に鍼をしたところ、ふくらはぎに触れたときの張り感が減っていた。
左足に体重をしっかりとかけてもらったり、アキレス腱伸ばしのように左足を後ろにして伸ばしてもらうとまだ違和感がある。足首の柔軟性も関係があると考え、足の甲と膝にあるツボに張りをしたところ10→2まで張り感が減少した。
2診(一週間後)この間にも10kmを2回走ったが前回施術後の状態が続いている。同様の施術。
1週間後には症状が改善されていることを確認できた。
使用したツボ
志室L 玉陽L 小腰L
まとめ
左外側に体重を乗せやすいように考える事で、早い改善につながった。
症例2 足の甲の痛み
症状
左足の甲~外くるぶしの下までの痛み
右足の甲全体の痛み
3日前にウルトラマラソンに参加、完走。2日後に回復のためのランで距離を長くしすぎたためか足の甲に痛みを生じた。
治療内容と経過
中足骨の辺りの広い範囲で痛みがあった。痛みが出る動作と、超長距離で使用した
足への負担を考え足の裏を緩める目的でふくらはぎのツボ2か所に刺鍼。
左足甲~外くるぶしの下の痛みは消失。
右足は痛みは減ったもののまだ気になるのと、少しの腫れがみられたため炎症を取る目的で手首のツボに鍼。広い範囲の痛みが局所になってきたため対応する腰のツボを選択。
「右の痛みは残るが来院したときよりもずいぶん良い」という状態になったため
少し様子をみたいただくようお話し、終了とした。
後日、施術後から痛みがなくなり再発もしていないことを確認できた。
まとめ
左右で痛むところが違う部分もあるもの、10時間以上走っていたということで痛む場所、負担を考えてツボを選択した。足の裏、ふくらはぎの疲労が原因だと考えられる。
ウルトラマラソンではどこの痛みもなく完走できたという事だった。ランナーのケア(不調があった時の改善、気になる!という時点での予防)で来院されている方のため、身体を良い状態に保てており、今回も早めに対処したことで良い結果がえられた。
主に使用したツボ
RL下承山 RL飛揚 R後谿
R L4(0.5)
症例1 腸脛靭帯炎など
40代女性
ハードに走っている方。ずいぶん前から痛みがあったが、痛み止めをつかい100kmなど2回出場。
それから痛みがひどくなった。
腸脛靭帯炎と診断され 左 腸脛靭帯 膝の裏 右 ふくらはぎ外側の違和感 がある。
治療回数
2回
施術内容と経過
痛むのは15km以上走るか、坂道を走る時ということだったので、触れて緩んだ感覚を確認してもらった。初回ふくらはぎの足首に近い方のツッパリ感は残ってしまったが、鍼の本数、活法の手数などの刺激量を考え終了した。
2週間後来院された際には
「前回からとても調子が良い。坂道を走ったとき痛くならなかったが走り終わった後に張った感じや少し痛む」ということだった。
前回残っていたふくらはぎの違和感は、ご本人も忘れていたくらいで無くなっていた。
まとめ
その場で痛みや症状をゼロにしたいと思う気持ちはあるが、
少しでも可動域が広がっていたり、その周辺の症状に変化があった場合
いったんやめて様子をみると施術後に良い方向へむかうこともよくある。
適切な刺激量など見極めることが重要だと思った。
足の違和感、痛みの出始め、マラソン大会の前後のケアで来院中
主に使用したツボ 活法
左 養老 申脈 大腰 気海兪 膝根
骨盤回し 膝裏の硬縮とり 大腰筋牽引