自律神経
来院
2019年11月 20代女性
使用したツボ
百会 下リョウL 承山JRA C3(1)L
頻度
月に3回
通院回数
6回
症状
約一年前からうつ症状、自律神経系の症状(ほてり 顔の汗 口の乾き 眠れない 疲れやすさ めまい 体温調節 食欲不振、頭痛など)に悩んでいる。
精神科にて抗うつ剤 抗不安薬、睡眠導入剤を処方され服薬。
様々な検査をしたが、異常が出たことは無い。
病院での診察や服薬、生活習慣の見直しをしていたが、鍼灸という今までと違う視点からもみてもらえたらと考え来院。
施術と経過
身体に触れてみると、首の緊張がとても強いことがわかった。
全身の緊張を和らげることに加えて、首の緊張をとることを中心に施術をしていった。
初回の施術後はあまり変化が感じられなかったが、
2回目~「疲れが少しとれてきた感じがする」
4回目の施術終了後から汗が「少しマシ」になってきた。不眠症状についても、途中で起きたりするが以前よりひどくはなく日中もなんとか過ごせるようになっている。
5回目後には汗はほとんど気にならなくなり、その10日後から復職された。
まとめ
お悩みの期間が長く症状も様々だったため、特に辛い症状を把握し体を全身みることを心がけた。
初回は変化がはっきりしなかったものの、2回目以降から少しずつ変化が見られ通院を続けて下さった。内臓系へのアプローチとなる施術では、すぐに症状に変化が見られないこともある。症状に変化が見られない場合でも、体の変化(緊張やコリの軽減)はあるためそれをきちんとお伝えすることが重要だと感じた。
ご自身で生活習慣・リズムを整えるなどされていたため、土台もできていたのではと思う。通院期間中には新しいことを始めようという意欲も出てきたこと、復職についても聞くことができてとても嬉しかったです。
来院
2020年5月 30代女性
使用したツボ
RL合谷 L胞肓 RL外関 RL曲泉
頻度
2週に1回
通院回数
3回
症状
以前から、疲れがたまったりすると呼吸がしにくく息を吸い込みにくいと感じるときが数日~数カ月ある。
今回は数日でおさまらず、2か月以上続いており不安になり鍼灸施術を考えた。
動きすぎて疲れがたまったとき、緊張状態が続くと呼吸の乱れがおこる。
呼吸が浅くなるとげっぷも出るようになる。
他に肩や背中のコリもあり重く感じている。
施術と経過
みぞおちの辺りの硬さ、背中の緊張、肩のコリを実際に確認した。
それらの硬さを和らげるため、手、臀部、足のツボに鍼をした。
初回の後、徐々に呼吸が楽になってきた。
2、3回目も同様の施術。みぞおちの硬さが和らぎげっぷが気にならなくなり、呼吸の吸い込みにくさもなくなった。肩のコリも、読書や裁縫などの姿勢や時間なども見直していただき良い状態が続いている。
ほぼ症状が無くなったため終了とした。
まとめ
環境が変わり緊張した状態が続くと症状が出やすいということで、そのような状況の前に予防にまた声をかけていただくことをお伝えした。
来院
2019年7月~8月 40代女性
使用したツボ
後頂正中 委陽LR 胞肓LR 腸鳴R
頻度
週1回
通院回数
2回
症状
冷房の効いた室内での立ち仕事で以前より下半身全体が重だるくむくみを感じていた。膝下がとくに「モワーン」とする。
一週間前から特にひどくなり、朝起きたときには足の指まで丸くなるようなむくみ、階段の昇り降りでのだるさが辛い。
座っているときには膝下がしびれているような感覚も生じてきた。
施術と経過
初診は暑くなり始めたころで、以前から感じているむくみ、連日の立ち仕事に加えて冷房や冷たい飲食物が多くなり身体の水分代謝が悪くなっているのが原因では無いかと考えた。
下半身の緊張に影響する首肩のコリもあったため頭のツボに鍼をした。
水分の排出を促すために膝のツボ、胃腸を整えるようにお尻のツボに鍼をしたところ足の軽さが実感できた。
初回の施術の翌朝から足の指が丸くなるほどのむくみはなくなり、座っているとしびれる感じも無くなった。少し気になっていた頭痛も無くなっている。
2回目も同様の施術をして終了とした。
まとめ
ご自身では胃腸の症状は感じていなかったが、夏の暑さが本格的になり冷たいものをたくさん飲み胃腸が疲労したのが影響したと考えられる。
鍼によって体全体の緊張をとったこと、胃腸が整ったこと、冷たい飲食物について気をつけていただいたことで良い状態になった。